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青蔵鉄道の列車 高原環境適応のため工夫も多彩

青海省の格爾木(ゴルムド)と西蔵(チベット)自治区の拉薩(ラサ)を結ぶ青蔵鉄道は7月1日に開通する。高原特有の低温や酸素不足といった厳しい環境への対応が注目されるなか、青蔵鉄道公司の責任者はこれについて、「高原の特別な環境条件に適応できるよう、青蔵鉄道の列車内には酸素量の制御装置、落雷防止装置など多くの新技術が搭載されている」と語る。北京の日刊紙「京華時報」が新華社の情報として伝えた。

設計上の主な特徴は次の5点。

(1)酸素量制御装置を増設し、酸素不足を解決する。――青蔵鉄道の列車には、初めて酸素量制御装置が搭載された。運行中は酸素拡散供給装置と酸素ボンベという2重の態勢で、旅客個人個人の酸素需要に応える。

(2)気圧の変化には車窓を特殊構造にすることで対応する。――すべての車窓には受ける圧力を均衡化する工夫がなされており、高原地区で窓が変形するために起こる、窓の気密性と断熱性能の低下を防ぐ。

(3)高原特有の強い紫外線輻射には、紫外線カットガラスを使い対応する。――列車の窓ガラス内部には紫外線をカットする膜の層がある。また列車の外装にも紫外線防止に効果があるゴム製部品などが使われており、紫外線による旅客への悪影響は無い。

(4)落雷が多い高原地帯を走行する青蔵鉄道の列車には、各車両ごとに落雷防止装置が取り付けられ、車内の電圧、ネットワーク、信号システムなどを守るのに効果を発揮する。

(5)車両の密封性を高め、砂塵や雪が入り込むのを防ぐ。――車体底部の設備が砂塵や雪の影響を受けないよう、それを覆うケースを取り付けている。このほか、天井のエアコン装置には砂を通さない特殊装置が取り付けられ、さらに「気密式」の車体構造を採用することで、車両の密封性が向上した。

「人民網日本語版」2006年6月25日

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