青蔵鉄道は設計当初に可可西里(ココシリ)やチャンタンなどの自然保護区を経由する区間をなるべく避ける方案を採用した。総設計技師の李金城氏によると、チャンタン自然保護区の南北両側には野生動物のためにそれぞれ25と8の移動通路を設けている。高い山や山間地帯を活動する動物のためには主にトンネルの上方に通路を設け、草原や湿地で活動する動物には立体交差橋の下方や鉄道路床の坂の勾配をいくらかなだらかにするなどの方法で通路を設けた。鉄道を敷設すると同時に野生動物のためにも通路を設けることは我が国の鉄道建設史上初めてのことである。
青蔵鉄道建設総指揮部の観測によると、チベットカモシカはすでにこうした移動環境に慣れ、多くの動物群れがこれらの通路を通じて自由に移動している。
「チャイナネット」2006/07/03