中国国家発展改革委員会筋が明らかにしたところによると、先般批准された「炭層ガス開発利用『十一・五』(第11次五カ年計画、2006年~2010年)計画」では、2010年までに全国の炭層ガス生産量は100億立方メートル、炭層ガス利用量は80億立方メートルになる見通し。
炭層ガスは一般にはガスと言われており、炭層深部に埋蔵されており、毎年ガス爆発事故による死亡者数は中国の炭鉱事故死亡者総数の8割を占めている。炭層ガスの採取は炭鉱事故の低減に寄与するだけでなく、生産と生活に利用することもでき、エネルギーの逼迫状況の緩和に役立つと見られている。
この計画は、「十一・五」期に炭層ガスの採取に力を入れ、炭層ガスの利用の拡大で、炭鉱の安全生産を確保し、クリーンエネルギーの供給を増やすものである。そのほか、2010年までに炭層ガス新規判明埋蔵量3000億立方メートルを目指し、炭層ガスおよび石炭資源のバランスの取れた開発を促すことになっている。
中国は世界で3番目の炭層ガス埋蔵量を有する国であるが、当面炭層ガスの開発利用のレベルは低い。一方、アメリカは世界で炭層ガスの商業化利用に最も成功している国の1つである。アメリカの2004年の炭層ガス生産量は約500億立方メートルに達し、天然ガス生産量の約8%~10%を占め、すでにアメリカの重要なエネルギー資源となっている。
「チャイナネット」2006年7月25日