湖南省長沙市に住む黄小勇さんは1日、不治の病を患う息子の黄舸さんを連れ、瀋陽市に到着した。2人が続ける「お礼行脚」の82番目の目的地となる。今年18歳になる黄舸さんは7歳の時、医師から「先天性進行性筋ジストロフィー」の診断を受け、「18歳までの命」と宣告された。黄さん一家は、息子の治療のためにすべての資産を投げうち、さらには多額の借金も余儀なくされた。しかし、2000年に黄さん親子の情況がメディアに報道された後、善意ある人々から次々と募金が寄せられている。父子2人は感謝の気持ちを表すため、2003年から「恩人」を訪ねる全国の旅を開始。黄小勇さんが息子を乗せた荷台つき三輪オートバイを走らせ、全国各地を回っている。すでに82の都市を訪れ、行程は1万3千キロに及ぶ。これまでに実際に会うことのできた寄付者は30人余りという。
写真(1):息子を三輪オートバイに乗せ、恩人の元に向かう黄小勇さん=8月2日撮影
写真(2):6年前に寄付金200元を送った肖桂文さん(左)と対面する、黄さん父子=瀋陽市で8月1日撮影
「人民網日本語版」2006年8月3日