莫高窟などの観光名所で有名な甘粛省敦煌市に乗り入れる「敦煌鉄道」が5日、正式な営業運転に入った。同日午後、敦煌行きの最初の旅客列車が同省の蘭州駅を出発した。
敦煌鉄道は全長165キロで、蘭新鉄道(蘭州-新疆)の柳溝駅を起点とし、瓜州(安西県)を経て敦煌に至る。総工費は6億7千万元で、2005年3月に着工、2006年3月に完成し、試運転が行われていた。
敦煌鉄道は今後さらに延長され、最終的には蘭新鉄道と青蔵鉄道(青海-西蔵〈チベット〉)をつなぐ西北地方の重要な鉄道として整備される予定。観光地・敦煌に向かう旅客の輸送力向上だけでなく、祁連山脈北麓の河西回廊、ひいては甘粛省全体の経済・社会発展へのプラス効果が見込まれている。
「人民網日本語版」2006年8月7日