2008年北京五輪・北京パラリンピックの開催期ボランティア募集事業が、8月から正式にスタートする。北京オリンピック組織委員会はこのほど、公式ウェブサイト(http://www.beijing2008.com/)上に、応募などに関するQ&Aを掲載した。内容は次の通り。
<Q1>募集はいつから始まるのでしょうか?募集人数は?
<A1>規定の条件を満たしている人は、国籍や出身地にかかわらず、誰でも自由に応募できます。ボランティアの募集は2006年8月から2008年4月まで行われます。募集予定数は五輪が約7万人、パラリンピックが約3万人です。
<Q2>ボランティアの応募条件は?
<A2>2008年6月現在、満18歳以上であることです。年齢の上限はありません。このほか、それぞれの持ち場に必要な能力と資質を持ち、自発的に北京五輪に奉仕していただける方で、中国の法律・法規を順守し、北京オリンピック組織委の指示を受け入れていただくことも基本条件となります。さらに、外国語コミュニケーション能力も必要です。こうした条件を満たし、時間と体力と意欲のある方は、どなたでも応募できます。選考に当たっては、社会に対する責任感、道徳や品行、過去のボランティア経験、信用を重視させていただきます。
<Q3>応募の手順と手続き方法を教えてください。
<A3>まず募集情報や応募条件の発表があります。書類選考、各組織への予備配分、面接試験を経て、配属先が内定すれば採用通知を発送します。さらに、任務を承諾いただいた上で、履歴等の再確認をします。最終的に、承諾書にサインをした時点で、五輪ボランティアへの正式採用となり、指定の持ち場と時期にボランティア活動をしていただくことになります。応募方法は次の2つがあります。
組織経由:北京オリンピック組織委の承認を受けた提携組織の方は、同組織経由で応募できます。
ネット・郵便での応募:北京オリンピック組織委の公式ウェブサイトからの応募が可能です。インターネット環境のない方は、郵便でも応募できます。
<Q4>ボランティアへの待遇を教えてください。地方や海外からの採用者は、交通費や宿泊費の負担はどうなりますか?
<A4>北京オリンピック組織委は、五輪開催に先立ってさまざまな定期活動を予定しています。ボランティア向けのパンフレットも定期的に発行する予定です。五輪やパラリンピックの開催期間中は、保険や制服、交通費、食事などを用意します。また、活動期間や働きぶりによっては、報酬もあります。特に優れた貢献や働きのあった個人・グループについては、特別報酬が贈られます。閉会後には、ボランティアの評価・表彰活動や記念活動も開く予定です。表彰活動の主旨は、参加者の熱意や積極性を刺激し、ボランティアの皆さんの五輪体験を価値ある、楽しいものにするためです。北京五輪では、過去の五輪の慣例を踏まえ、地方や海外からの参加者には、北京での交通費や宿泊費用を自己負担していただきます。手配については組織委がお手伝いします。開催期間中の運営に直接参加する方には、開催期間中の市内交通費と、勤務中の食事を提供します。
<Q5>海外在住の人や外国籍を取得した人の応募は可能でしょうか?
<A5>北京五輪は、中国人の血を引くすべての人が注目し、待ち望んできた祭典です。香港、澳門(マカオ)、台湾の住民や、海外の華僑・華人向けに、特別に募集活動を行う予定です。
<Q6>ボランティアにはどんな仕事がありますか?
<A6>主な仕事は、来賓のアテンド、通訳・翻訳、交通、輸送、保安、医療衛生、観客の誘導、物資の分類・配送、連絡作業、競技運営サポート、会場運営サポート、報道活動サポート、文化活動サポートなどです。
<Q7>能力があるのに外国語は苦手な人は、応募できないのでしょうか?必要な外国語レベルを具体的に教えてください。
<A7>いずれのボランティアも、外国語コミュニケーション能力が必要になります。具体的に必要なレベルは、それぞれの持ち場によって異なります。
<Q8>2008年6月時点では、条件の満18歳に数カ月だけ足りません。何とか応募できないでしょうか?
<A8>これは組織委の規定です。年齢条件が合わないのであれば、北京市民向けに募集される別のボランティア事業への参加をお勧めします。そちらでも、北京五輪に貢献することができます。
<Q9>募集対象は、主にどういった人になるでしょうか?
<A9>北京地域の大学生が中心です。このほか、他地域の住民や香港・澳門・台湾、海外華僑・華人、外国人向けにも、ある程度の募集を予定しています。
<Q10>北京五輪と北京パラリンピックのボランティアには、同時に応募することができますか?
<Q10>可能です。
「人民網日本語版」2006年8月8日