――投資の過度の伸びが経済運営に与えるマイナス点は何か。
投資の過度の伸びは、経済運営の安定性と持続可能性にとって一定のリスクをもたらす。
第一に、生産コストの上昇をもたらす。投資の過度の伸びは、必然的に原材料ニーズを高め、生産手段価格を上昇させ、最終的には消費価格の上昇をもたらす。上半期、中国では鉄鋼、セメント、有色金属などの原材料の価格が目立って上昇し、原材料・燃料・エネルギー購入価格は前年同期比6.1%上昇している。このうち燃料・エネルギー価格は同15.1%、非鉄金属・電線類価格は同24.8%上昇した。
第二に、資源と環境に対する負担を増大させる。ここ数年、中国では投資の急増によってエネルギー需要が一層拡大したため、エネルギー消費量が急速な増加を続けている。上半期には、エネルギー消費量の伸びが経済成長ペースを上回った。また投資の過度の伸びにより環境への負担が増大している。閉鎖・業務停止・合併・移転などの汚染企業対策を進めているが、汚染をもたらすプロジェクトが中部・西部地域へ移動する傾向にあり、一部の地域では依然として環境汚染が深刻だ。
第三に、経済発展の持続可能性に影響する。長期的にみれば、経済発展の最終目的は消費であって、単純な投資ではない。投資が過度に増加すれば、投資と消費との関係に一層のゆがみをもたらし、経済成長の安定性と持続性に影響するだけでなく、構造調整や経済成長モデルの転換にとってもマイナスになる。現在、多くの投資プロジェクトは主に銀行融資、特に国有銀行融資に依拠しており、投資収益が非常に低い。これらの融資は、経済情勢が変化すれば大量の不良債権と化し、経済の安定的成長と金融の安全性を脅かす。
「人民網日本語版」2006年8月30日