北京市環境保護局筋によると、北京の大気汚染はすでに北京の範囲を超えた地域的汚染となっている。北京市環境保護局は大気の質をさらに改善するため、「北京と周辺地域の大気汚染物の移動、転化及び北京市大気質目標研究」プロジェクトを引き受けている。このような行政区画にまたがる汚染総合観測は、世界でも未曾有のものである。
このプロジェクトはそれぞれ2006年8月、12月、2007年8月に観測が行われ、北京とその周辺地域の一次、二次汚染物の移動及び二次汚染物の形成に関するデータを入手して、北京の大気の質に影響を及ぼす汚染物の量的変化を分析することになっている。
第一次総合観測はすでに全面的にくりひろげられており、9月10日に完了する予定である。伝えられるところによると、第一次汚染物移動をめぐっての観測は8月24~26日に行われた。
地上観測ステーションは北京市、天津市、河北省、山西省をカバーすると同時に航空機或いは無人の飛行器具によって、地上600㍍、1500~2000㍍の大気について垂直の観測を行う。
この総合観測には中国科学院大気物理研究所のほか、北京、天津、河北省、ドイツ、日本、韓国などの20あまりの関係部門が参加している。
「チャイナネット」2006/09/07