江蘇省無錫市でこのほど開催された「2006年中国アニメ産業フォーラム」で、中国アニメーション制作企業のコスト逆転現象が軽視できない問題として取り上げられた。テレビ局に売られるアニメーションの価格は、多くが制作コストのわずか1%という現実に対し、アニメ企業の苦情が後を絶たない状況が明るみとなった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
上海の関連企業幹部によると、アニメーションの制作コストは一般的に、毎分あたり約1万元という。より質の高い作品を求めた場合、コストは毎分2~3万元に上がる可能性がある。一方、アニメ作品の売り値は安い。買取額が全国最高の中央電視台(中央テレビ)でも毎分1000元を上回ることはなく、一部地方局にいたっては、毎分数十元に抑えられている。つまり、売価はコストのわずか1%ということになる。このような状況から、国内の多くのアニメーション制作会社は、海外映画の加工という副業で臨時収入を得ている。
「人民網日本語版」2006年9月25日