ドイツで22日、リニアモーターカーが試運転中に作業車両と衝突し、乗客が亡くなるという事故が発生した。「新聞晨報」は、上海のリニアモーターカーは第3代目のTR08型で、運行時に軌道上に障害物があると自動的に停止するので、同種の事故が発生する可能性はないと伝えた。ドイツの試験ルートにはこのような安全装置が装備されていなかった。
上海リニアの龍陽路駅には24日午後も、20分に1本、浦東空港から乗客を乗せたリニアが到着し、百人近い乗客が下車していた。同駅の駅長は、現在上海リニアの1日あたりの乗客延べ人数は1万人で、ここ2日間の乗客数も、目立った変化は見られず、乗客に対しても新たな連絡はしていないと語った。
同済大学鉄道・都市軌道交通研究院の孫章教授は、リニアモーターカーの運行は基本的に問題なく、今回のドイツの事故は、運行システム自身の技術的な問題ではなく、人為的なミスが原因であると説明した。現在一部の専門家はリニアの安全基準と緊急救援方法の検討を行っており、結果をリニアモーターカー建設部門へ参考として提出する予定だ。
「人民網日本語版」2006年9月26日