第9期全国人民代表大会(全人代)第5回会議は7日午後、記者会見を開き、国家発展計画委員会の曾培炎主任が国内の経済情勢について国内外の記者からの質問に答えた。
経済発展目標について曾主任は「中国の経済が直面する情勢を考慮すると、7%の経済成長を実現するにはある程度の困難がある。しかし努力すれば目標は達成可能だ」と述べた。
世界貿易機関(WTO)加盟後のチャンスと課題については「努力すれば課題はチャンスに変る」と指摘、「自動車、製薬などの業界は激しい国際競争にさらされる。農業やサービス産業にも大きな影響を与え、厳しい雇用情勢が加盟によりさらに深刻さを増す可能性もある。しかし、加盟により安定した輸出環境が得られるだけでなく、多くの外資が導入され、企業の国際競争力が高まるなど、加盟のメリットは非常に大きい」と強調した。
曾主任はそのうえで「WTOルールの範囲内で、特に農業などには必要な支援を行って競争力を高めていかなくてはならない」と述べた。
「人民網日本語版」2002年3月8日