広州(広東省)発・拉薩(ラサ、西蔵〈チベット〉自治区)行き列車第1便が4日午後7時50分、定刻通りに拉薩駅に到着した。「信息時報」が伝えた。
同列車を利用した広州市の陳さん夫妻は「約59時間の長旅だったけれど、道中はまったく退屈しなかった」という。景色が夏から冬に代わっていく様子や、特に西寧(青海省)-拉薩区間で見た西大灘の雪山などが素晴らしく、広州ではほとんど雪が見られないので、大変感動したそうだ。また列車の運行につれて、さまざまな角度から眺める雪山や、可可西里(ココシリ)で草をはんだり駆け回ったりしているチベットカモシカの姿などに「心を揺さぶられた」という。
同列車の車掌によると、始発駅で乗車した乗客799人のうち、425人が終点の拉薩駅まで乗車し、最年長は72歳、最年少は4歳だった。いわゆる高山病で応急手当が必要になった乗客はゼロで、ほとんどの乗客に高山病の反応はみられなかった。
写真(上):拉薩駅に到着した広州発列車。
写真(下):蔵(チベット)族の女性からハダカムギ酒を差し出され、歓迎される列車の乗務員。
「人民網日本語版」2006年10月5日