大陸部と香港の株式市場でのダブル上場を実現した中国銀行は、リスク回避能力の増強を続けている。「京華時報」が伝えた。中国銀行報道官の王兆文氏は9日、同行が国内同業者に先駆け、CLS銀行の株を買収、69番目の株主となったことを明らかにした。
CLSは2002年に創立、現在の加盟銀行は57行。15種類の通貨による外国為替取引決算サービス業務を行っており、加盟行の外国為替決算リスク回避をサポートしている。中国銀行の李礼輝行長(頭取)は、国内最大手の外国為替取引銀行である中国銀行がCLSに参加すれば、同行の外国為替取引決算リスクが回避でき、また資金占有を減らすことが可能だと語る。中国銀行がこのほど公表した半期報によると、同行の上半期為替損失額は35億元と、他行よりはるかに多い。CLSのロブ・クローズCEOは、CLSの中国株主第一号として中国銀行は、他の株主と同様にリスク、流動性、効率など各方面でCLSが提供する便宜を得ることとなると述べている。
「人民網日本語版」2006年10月10日