中国共産党の第16期中央委員会第6回全体会議が11日、北京で閉幕した。会議は社会主義調和社会の構築に向けた2020年までの目標と主な課題として、次の点を提示した。
▽社会主義民主法制をさらに整備し、法治国家に向けた基本方策を全面的に実行し、人民の権益が適切に尊重・保障されるようにする。
▽都市と農村、地域間の発展格差の拡大傾向を段階的に転換させ、合理的で秩序ある所得分配構造をほぼ形成し、家庭資産をあまねく増加させ、人民がさらに豊かな生活を送れるようにする。
▽社会雇用を比較的満たし、都市と農村の住民をカバーする社会保障制度をほぼ確率する。
▽基本的な公共サービス制度をさらに整備し、政府の管理・サービス水準を大幅に引き上げる。
▽民族全体の思想的・道徳的資質、科学的・文化的資質と健康レベルを顕著に向上させ、良好な道徳的風潮、調和の取れた人間関係の醸成を進める。
▽社会全体のイノベーション活力を顕著に強化し、革新型国家をほぼ完成する。
▽社会管理体制をさらに整備し、社会秩序を整える。
▽資源の利用効率を顕著に向上し、環境問題を顕著に好転させる。
▽十数億人に恩恵のおよぶ、より高水準の小康社会(いくらかゆとりのある社会)の全面的な建設という目標を実現し、全人民が各自の能力を発揮し、かつ調和的に共存し合う社会の形成に努める。
また、社会主義調和社会の構築を進める上での原則として、人民本位・科学的発展観・改革開放・民主法治・改革発展と安定の関係の正しい処理・党の指導の下での社会全体の共同建設――を堅持しなければならないと強調した。
「人民網日本語版」2006年10月12日