中国人民銀行(中央銀行)が13日に発表した金融統計データによると、第3四半期末、広義マネーサプライと貸付残高の増加が共に緩み、マクロ調整の成果が現れ始めた。
2006年9月末現在の広義マネーサプライ(M2)残高は33億1900万元で、前年同期比16.83%増だった。増加率は前月、前年同期、前年度末よりそれぞれ1.11ポイント、1.09ポイント、0.74ポイント低下した。季節的要因を考慮した上で年率に換算すると14.5%の増加となり、増加率の明らかな減少が見られた。
9月末現在の各金融機関の貸付残高は人民元建て、外貨建て合わせて23億3800万元に達し、同14.61%増だった。人民元建て貸付残高は22億1千万元(同15.23%増)で、増加率は8月に比べ0.9ポイント低下(同1.47ポイント増)、去年末よりも2.25ポイント上昇した。9月単月の人民元建て貸付残高は2201億元増加し、増加額は前年同期比1252億元減少した。うち、住民への貸付は684億元増加し、増加額は同445億元増加した。非金融系公司およびその他部門への貸付は1517億元増加し、増加額は同1697億元減少した。季節的要因を考慮した上で年率に換算すると13.9%の増加となり、増加速度がゆっくりとペースダウンしている。
「人民網日本語版」2006年10月16日