中国商務部の最新データによると、中国とアフリカ諸国の人的資源開発協力事業はすでに新たな段階に入ったことが明らかになった。協力事業の規模は絶えず拡大し、経済貿易、農業、林業、漁業、医療、公共衛生、政務、通信、地質、教育、環境などの分野にも及んでいる。8月までに、中国政府はアフリカの50余カ国のために各分野の人材を11000余人も育成した。
中国は、アフリカ諸国との人的交流と協力を一貫して重視しており、諸分野のトレーニングコースの開設を通じて、アフリカ諸国の建設技能の向上と経済・社会の持続可能な発展に協力することを目指している。2003年12月、温家宝総理は中国・アフリカ協力フォーラム第2回閣僚級会議において、中国は3年間にアフリカ諸国のために1万人の人材を育成することを明らかにした。
専門家は、中国とアフリカ諸国はともに発展途上国であり、中国の社会・経済の発展の経験及び実用技術はアフリカ諸国にとっててごろな手本となるものであり、アフリカ諸国は、技術者や管理者を中国に派遣して勉強させることによって、自らのスキルアップを促し、中国に対する知識を深め、従来からの友情をも深めることになろうと見ている。
また、各トレーニングコースの開設は、中国とアフリカ諸国との間に交流の場を構築し、諸分野における連携と協力の発展を促し、対外事業の展開や企業の海外での事業開拓の面でも大きな波及効果をもたらすことになろう。
商務部対外援助司の関連責任者は、向こう数年間に、中国政府は中国・アフリカ協力フォーラムのメカニズムのもとで、胡錦濤国家主席が2005年9月に国連創設60周年を祝う首脳会議で提出した発展途上国のために人材を育成する新たな措置を重点的に実施し、アフリカ諸国のニーズと両国間協力の特色を考え、アフリカ諸国との人的資源開発面での協力を強化し、新たな協力のモデルを構築し、協力の分野をさらに広げ、アフリカ諸国の経済発展と社会進歩のために引き続き寄与していくことを明らかにした。
「チャイナネット」2006年10月23日