中国海洋石油総公司と中国化工建設総公司は22日、再編について協議を行い、海洋石油が中化建設を合併することが決まった。海洋石油の傅成玉総経理(社長)によると、すでに確定した発展戦略に基づき、海洋石油が中化建設を合併することは、中央政府直属企業(中央企業)の新たな再編がスタートしたことを意味するという。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
海洋石油は中国3位の石油大手で、石油・天然ガス資源の探査・開発を主要業務とする。中化建設は国務院・国有資産監督管理委員会に直属する中央企業で、化学工業を主要業務とする対外型の企業集団だ。
同日明らかになったところによると、双方は国資委が出した「中国海洋石油総公司と中国化工建設総公司との再編に関する通知」に基づいて再編を進める。中化建設の総資産27億元を含めた、合併完了後の海洋石油の総資産は1940億元を超える見込み。
中化建設の主な資産は次の通り。
▽直属企業の東光華化工廠:DSD酸の年間生産量はアジアトップ。製品の80%を海外へ輸出する
▽中国-阿拉伯化肥公司:複合肥料メーカー。チュニジア、クウェートとの合弁企業
▽張家港中凱化工公司:自動車用オイル製品メーカー
▽寧波(ニンポー)港の液体化学工業缶詰加工基地
「人民網日本語版」2006年10月23日