中国工商銀行の新規株式公開(IPO)が22日、無事成功した。これは世界最大規模のIPOとなり、オーバー・アロットメント・オプション実施前の工商銀行A・H株発行規模は計191億ドルに達し、過去最高の調達資金額であった日本NTTドコモ社の184億ドルを超えた。中国新聞社が伝えた。
このほか、今回の工商銀行のH株およびA株の各発行規模はいずれも、過去の中国企業による海外・大陸部市場発行規模を超えるものとなった。また注目すべきは、工商銀行は今回のIPOで、史上初めて香港・大陸部市場において同一株価で同時上場し、A株市場では時価総額最大の上場企業となったことだ。
中国工商銀行のH株・A株発行価格は22日に最終決定された。H株は一株あたり3.07香港ドル、A株は一株あたり3.12人民元。A株の発行価格を香港ドル・人民元為替レートで換算すると、H株の発行価格と同一となる。この株価に基づいて計算した結果、中国国有商業銀行としては最高の株価純資産倍率を示した。
「人民網日本語版」2006年10月23日