海抜世界最高の塩水湖である「納木錯」の面積が、この30年ほどの間に1920平方メートルから1980平方メートルに広がっている。青蔵(チベット)高原研究所納木錯(ナムツォ)総合観測基地のデータで明らかになった。
同基地の黄宗琥副所長は、次のように述べた。
観測によると、湖面は2005年に約60センチ高くなり、今年はさらに約20センチ上昇している。納木錯の湖水は、流域にある氷河の融水、流域内の凍土層の融解水、降水の3つに由来している。今年は比較的干ばつ気味で、これまでの年間降水量が明らかに減少しているにもかかわらず、湖水が依然として上昇しているため、その原因が氷河の融水によるものである可能性が高いと推測される。
「人民網日本語版」2006年10月30日