三峡の一つ、長江・西陵峡の廟嘴水域(湖北省宜昌市)で先月31日、生態記録機と追跡用の発信機が背中に取り付けられた150キロのメスのチョウザメが放たれた。これは中国水産科学研究院と日本の国立極地研究所が協力して行っているチョウザメの生態・遺伝に関する研究プロジェクトだ。チョウザメの背中に取り付けられた機械は回遊ルートを3次元で追跡することができるだけでなく、周囲の温度、速度、角度、水深、水の環境など、詳細なデータを記録することができる。科学技術を用いて、三峡ダムの貯水が完了した後のチョウザメの繁殖と保護を行うことが目的だ。
「人民網日本語版」2006年11月2日