第5期中国自動車産業発展年会が4日、南京で開かれた。国家環境保護総局汚染抑制司の李新民副司長はこの席で、「近年、中国の都市では車が激増し、石炭のすすが主だった都市の大気汚染源に、自動車が加わった。一部の大中都市では頻繁にもやのかかった天気が見られる」と述べた。
李副司長によると、中国の自動車保有台数は3100万台を超えた。ガソリンの品質や車の排気レベルが低いことから、車が大中都市の大きな汚染源になっており、もやの増加を引き起こしている。自動車の排ガスによる汚染に悩まされる都市が増えた。
いわゆる「もやがかった天気」というのは、大気中の窒素酸化物と粉じんの量が多く、可視度が低くなっている状態を指す。北京市のもや出現数は近年少しずつ上昇している。同市では道路両側の微環境における汚染物吸入量の一人当たり平均は、市全体の5倍に相当し、呼吸器系疾患の発病率上昇を招いている。
李副司長は、「環境保護部門は新しく生産される車両の排ガスを抑制する。欧米の環境基準に引き上げ、各種車両別の基準適用を強化する」と語った。
「人民網日本語版」2006年11月5日