開館して50年になる北京天文館旧館は6日、改築のため正式に閉館した。1970年代に自主開発された中国初の大型プラネタリウムも「名誉の退役」となり、正式に同館から姿を消した。
同館は建国初期の代表的な建造物の一つで、1955年に着工、1957年に一般公開された。公開当初は、ドイツ製のプラネタリウムが使われていたが、1976年に国産のものに取り替えられ、現在まで使用されてきた。同館の責任者によると、改築後は現在の世界最先端のプラネタリウムが導入される予定で、会場内の天井、音響システムもすべて新しいものになる。新しく設置されるプラネタリウム天井の鮮明度は、現在の映画館のスクリーンの6倍ほどになり、星空の映像もさらに本物に近づくということだ。
北京天文館旧館の改築には1年以上かかる予定で、2008年に新装オープンとなる。
「人民網日本語版」2006年11月7日