日本政府は中国政府に対して、2006年度一般文化無償資金協力―「中国教育テレビ局番組ソフト整備計画」を実施することになり、そのための書簡の交換が7日、中国教育部で行われた。宮本雄二日本国在中国特命全権大使、中国教育部の章新勝副部長、在中国日本大使館広報文化センターの井出敬二公使及び中国教育テレビ局の陳力副局長などが、交換式に出席した。
交換式に出席した宮本雄二大使(左三)、中国教育部の章新勝副部長(真中)など
関係筋によると、今回の無償資金協力は主に「中国教育テレビ局に、教育に関するテレビ番組ソフトを提供する」プロジェクトである。中国教育テレビ局は、中国全国を網羅する教育専用テレビ局として文化・教育の発信において重要な役割を果たしている。このテレビ局では、年々高まる海外番組に対する視聴者の需要に応え、外国語講座や、外国の科学技術・文化を紹介する番組の拡充に前向きであるが、日本関連の良質なソフトの不足から、日本に関心を寄せる視聴者のニーズに応えることができないため、中国政府より、日本政府に対し、一般文化無償資金協力を要請していたものである。
この要請を受け、日本政府は中国教育テレビ局にドキュメンタリー番組、教育番組など合わせて360巻の番組ソフトを供与し、その中には、「Project X 挑戦者たち」、「日本の最新技術」、「美しき日本 百の風景」、「日本の環境汚染防止技術」など日本の風土、文化及び科学技術を紹介する各種番組ソフトが含まれ、総額は3540万円にのぼる。
この案件の実施によって、中国の教育事業の振興に役立つと同時に、中国の人々の日本に対する認識と理解をいっそう深めることが、日本政府の文化無償資金協力の主旨である。
文化無償資金協力書簡に調印する宮本雄二大使と中国教育部の章新勝副部長
調印した書簡を交換しているところ
章新勝副部長は書簡交換式で日本政府に感謝の意を表し、中国教育部は日本政府とともに、中日両国の教育の交流と協力をいっそう推し進めるよう努めなければならないと述べた。
このプロジェクトが実施された後、日本側から提供されたすべての番組ソフトは、中国側が翻訳して、CETV-1チャンネルで放映することになっている。
「チャイナネット」2006年11月8日