世界保健機関(WHO)執行委員会は8日、5月22日に亡くなった李鍾郁前事務局長の後任に、中国政府が推薦する陳馮富珍氏を指名した。
34人の委員で構成される執行委員会は同日、事務局長候補5人への秘密投票を行った。最初にスペインが推薦する候補、続いて日本が推薦する尾身茂・前WHO西太平洋地域事務局長が落選した。最終投票で、中国香港特別行政区の陳馮富珍氏が過半数の24票を獲得し、次期事務局長の唯一の候補となった。WHO総会は9日の特別会議で、陳馮富珍氏の次期事務局長任命に関する審議と投票を行う。
中国の候補で、WHO事務局長補佐、香港特別行政区衛生署署長を歴任した陳馮富珍氏は現在59歳。1994年に香港初の女性衛生署長、2003年には招請により、感染症対策担当のWHO事務局長補佐となった。
「人民網日本語版」2006年11月9日