商務部、税関総署、国家環境保護総局から新たに発表された「加工貿易禁止類目録」が関心を集めている。商務部産業司の王琴華司長はこれについて以下のように解説する。
今回発表された目録は輸出に伴う税金の還付が廃止された商品が主体となっており、関連商品は804品目。輸入禁止、輸出禁止、輸出入禁止の三種類に細分される。輸入禁止商品は77品目で、虎骨、鉱砂、繊維廃棄物など国際条約で輸入が禁止されているものや加工段階の汚染が大きいもの。輸出禁止商品は503品目で、板材、硫黄、粘土、石材、金属原料など高度加工の初期原料として用いられるもの。加工貿易企業が輸入するこれらの原料商品は引続き税率の優遇が受けられる。輸出入禁止商品は224品目で、ミネラルウォーター、石炭、アスファルト、可燃ガス、農薬など加工レベルが低く、高エネルギー消費量、高汚染の商品。
新たな禁止目録に関連する商品は輸出入商品全体の6.5%に及ぶ。原料商品の管理方式は輸出禁止となっており、加工貿易企業が原料を輸入して高度加工生産をするのには影響を及ぼさない。新目録は高エネルギー消費量、高汚染の化学工業製品や金属精錬製品に関連するものが主体となる。現在中国の加工貿易の75%を機械電気製品が占めているため、新目録の発表が加工貿易に与える影響は大きくない見込み。
「人民網日本語版」2006年11月10日