西気東輸(西部の天然ガスを東部に送る)プロジェクトは国の重点建設プロジェクトである。このプロジェクトは1998年に着工して以来、多くの人びとの注目を集めている。このほど、記者は第9期5回全国人民代表大会に出席した新疆代表のマハモティ・マイマイティ氏にインタビューし、西気東輸プロジェクトについて、話してもらった。
このプロジェクトの実施を擁護している。というのは、このプロジェクトの建設は国が西部大開発戦略を実行するうえでの重要な決定であり、新疆地区の政治と社会を安定させる上で大きな戦略的意義をもつものでもある。また同プロジェクトの実施は、西部地区の資源の強みを経済の強みに転換し、新疆地区の天然ガス資源の開発を促し、新疆と西部地区の経済発展を加速し、新疆各民族の人びとに幸福をもたらすことができる。ガス田の採掘と開発、1000余キロに及ぶパイプラインの敷設がいずれも新疆で進められている。これは新疆に大きな経済メリットをもたらしている。工事の完成、ガス輸送の開始以後においては、新疆の収益と税収がさらに多く増えることになるだろう。
西気東輸プロジェクトの実施は国の内需拡大政策に合致し、国の経済全体の成長を押し上げることに役立つことである。工事総投資は1400億元以上、鋼材の需要量は200余トンに達すると見られているが、これは冶金、機械、電力、建材、設備製造などの産業の発展を促すことにもなる。
西部の天然ガスを東部に送り、東部地区が天然ガスを使うことは、大気汚染の防止、環境保全にプラスとなる。現在、タリム盆地の天然ガスの確認済みの埋蔵量は5267億立方メートルに達し、また、新しいガス田が発見されている。工事完成後、年間天然ガスの東部地区への輸送量は120億立方メートルに達し、20年間も続けることが可能である。
西気東輸プロジェクトの実施では、外資導入が早くも2000年から始まっている。現在まで、4社の外国投資グループとの協力覚書が調印され、協力は主に油田の開発、パイプラインの敷設、製品の販売などに及ぶものである。
「チャイナネット」2002年3月18日