中国各地の炭鉱で、5日から12日までに、死者10人以上の大規模な事故が相次いで4件発生し、104人が死亡または行方不明となっている。新華社のウェブサイト「新華網」が報じた。

国家安全生産監督管理総局が13日に発表した、全国安全生産管理情報（11月1日～12日）は、全国の炭鉱で事故が再燃し繰り返されている深刻な状況を浮き彫りにしている。同局の関係者は、冬の石炭需要の高まりによる、炭鉱会社の無理な増産や、習慣的な違反操業などの問題が、最近の事故多発を招いていると分析する。

11月12日、山西省霊石県王禹郷の南山炭鉱で爆発。死者25人、行方不明者9人。同炭鉱は合併や閉山を含む一連の業界調整を経ても独立した存続が認められていたが、生産許可証、安全生産許可証は有効期限を過ぎていた。

11月8日、湖南省耒陽市泗門洲鎮の新坡炭鉱でガス爆発。死者5人、行方不明8人。証明書はそろっていたが、炭鉱長は事故後に逃走。

11月7日、山西省太原市王封郷で許可なく操業していた不法炭鉱で浸水事故。死者10人。炭鉱長は事故後に逃走。

11月5日、山西省同煤集団軒崗公司の焦家寨炭鉱でガス爆発。作業をしていた393人のうち、346人は無事避難。35人の死亡が確認され、残り12人が行方不明となっている。同炭鉱は国有重点炭鉱で、ガス監視システムもあった。

「人民網日本語版」2006年11月14日