曽培炎副総理(中国共産党中央政治局委員)は20日午前、代替エネルギー開発事業の発展に関する会議を招集し、次のように指摘した。
代替エネルギーの発展では、従来型エネルギーから新エネルギーに、稀少エネルギーから優勢エネルギーに、化石燃料から再生可能エネルギーにそれぞれ替えるとの構想に従い、エネルギー構造に占める代替エネルギーの割合を段階的に高めていくことが必要である。当面は▽自動車燃料と石油代替品を重点的に発展させ、石炭液化、石炭によるメチルアルコール・ジメチルエーテル・アルケンの生産、石炭利用ポリジェネレーション技術のモデル試験と応用開発をしっかりと実施する▽アルコール燃料とバイオディーゼルを積極的に発展させる▽メタンガス・太陽エネルギー・風力エネルギー・水力発電・地熱などの再生可能エネルギーの発展に力を入れ、化石燃料への依存をできるだけ減らし、汚染物質の排出を削減する――ことが必要である。
市場メカニズムとマクロコントロールを結合させ、自主開発に力を入れ、体制・構造を改善し、代替エネルギーの発展に向けた事業構造と政策体系を確立・整備し、財政・税制・融資・投資面で支援を拡充するよう求める。石炭を利用した代替エネルギー、バイオマスエネルギーなどの計画を急ピッチで研究・策定し、代替エネルギー品の基準を直ちに制定しなければならない。研究開発を強化し、重点分野とコア技術のブレークスルーに努め、国際協力を積極的に展開、先端技術を導入、成熟したノウハウを参考にして、消化・吸収・再革新をしっかり行わなければならない。
「人民網日本語版」2006年11月21日