温家宝総理は22日、国務院常務会議を招集し、社会保険基金の監査状況について報告を受けた。
会議では、2005年度の企業従業員基本養老保険基金、都市部従業員基本医療保険基金、失業保険基金の管理・運用・監査状況について報告があった。審計(会計監査)署は今年9月、上海市への特別監査を実施すると同時に、西藏(チベット)を除く29省・自治区の重点都市の3つの保険基金に対し、組織的な監査を行った。これによると、社会保険基金の管理運用状況は全体的に良好だが、いくつかの地方で政策の実施が厳格でない、管理の規範化が不十分、さらには横領・流用などの問題があった。比較的深刻な問題もあり、高度の重視が必要だ。
会議は関係部門と各地の政府に対し、監査で見つかった問題の改善に真剣に取り組み、横領・流用された資金は期限内に返還させ、損失分については補填措置を講じ、違法行為・規律違反は徹底的に調査し、関係者の責任を厳しく追及するよう求めた。
また、基金管理の透明度を高め、集金・管理・運用状況について定期的に社会に公表し、監督を受けるほか、今回の監査結果も社会に公布するよう指示した。
「人民網日本語版」2006年11月23日