大型テレビ番組「文明の道--世界文明紀行」の撮影プロジェクトが26日、北京でスタートした。スタッフ21人からなる撮影チームが、ジープ7台で世界6大陸55カ国を駆け巡る。撮影には世界最先端のハイビジョンテレビ技術設備が用いられ、世界の主要文明が全面的に記録されることになる。
今回のロケは、中国中央電視台(CCTV)、中央新聞記録電影(映画)制片廠、中国社会科学院の世界文明比較研究センター各部門の共同主催によって実施される。
世界文明比較研究センターは、国内の専門学者約40人を集めて世界各地の大文明システムに関する研究を行い、10年の研究を経て、「世界文明大系」全12巻を完成させた。今回のロケは、この研究理論を基礎として、世界12の主要文明起源の発展や進化の現状に対し、客観的な記録や展示を行ない、各文明の長い歴史にわたる発展プロセスにおける相互作用および長所を取り入れ短所を補う発展規律を系統的に研究していく。
今回のロケ撮影では、全260話から成る大型テレビシリーズ番組を制作予定で、うち60話ではテレビ画面と音声によって12の世界主要文明が紹介され、その他200話は撮影チームによる世界各地の撮影プロセスが主要内容となる。
撮影チーム・ジープ隊は2006年末に北京を出発、雲南から出国、2008年6月に香港を経由し深センに戻る計画。総行程は20万キロメートルを上回る。このほか、船により世界を航行し撮影を行うチームもある。テレビシリーズ番組は、2007年末にCCTV科学教育チャンネル(CCTV10)で初放送される。
12の主要文明とは、中華文明、中南米文明、アフリカ文明、日本文明、イスラム文明、古代西アジア・北アフリカ文明、ユダヤ文明、アメリカ文明、カナダ文明、スラヴ文明、西欧文明、インド文明。
「人民網日本語版」2006年11月28日