内蒙古自治区の関係部門によると、1999年以来さまざまな原因で、中国で四番目の淡水湖呼倫(フルン)湖の生態環境が悪化し、水域面積が440平方㌔縮小したことが明らかになった。
フルン湖は内蒙古の呼倫貝爾(フルンベイル)草原に位置し、水域面積がもっとも大きかった時は2329平方㌔、水深は平均10㍍、蓄水量は138.5立方㍍で、昔から草原の「母なる湖」と呼ばれてきた、中国北部の重要な生態の障壁存在であった。
しかし、この7年間に、自然と人間による破壊が原因で、フルン湖による蓄水補給量は年を追って減少し、水域面積は440平方㌔縮小、水位は2.66㍍低下し、蓄水量は45.5億立方㍍も減少した。生態環境がひどい影響を受けているので、水質も悪化し、湖の珍しい魚類も相継いでその姿を消した。
こうした厳しい状況に対して、内蒙古関係部門は導水プロジェクトを通じて、フルン湖に注水し、水位を引き上げ、漁労を厳格にコントロールし、フルン湖の休漁回復策を実施している。これと同時に、多くのルートによる資金調達を通じて、フルン湖周辺の生態系の整備を強化し、生態系の持続可能な発展を確保することを考えている。
「チャイナネット」2006/11/28