農業部の張玉香・総経済師は27日、このほど発生した卵黄が赤いアヒルのタマゴ(「紅心」タマゴ)やイシビラメに発ガン性物質が含まれているのではないかとされた問題を受けて、「現在、農産品の品質の安全管理には一連の問題点や弱点もあるが、ここ数年来、品質レベルは安定的に上昇し続けており、全体として安全で安心できるレベルになっている」と述べた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
張総経済師によると、現在、中国では農産品の品質安全管理作業や標準化が目立って強化されており、これまでに省レベルの農産品標準化モデル地区が約3500カ所設置され、「公害ゼロ農産品」「エコ食品」「有機農産品」など約3万5千種類が認定された。ここから輸出される農産品のうち、こうした無公害・エコ・有機などを特色とした農産品が90%を占める。また国家(部)レベルや省・地県レベルの品質管理センター2103カ所も設置され、農産品の品質安全検査システムの枠組が基本的に整った。
張総経済師は「ここ数年来、中国では基準値を超えた残留農薬・獣薬による食用農産品の急性中毒事件が目立って減少し、農産品の深刻な汚染が効果的に抑制され、農産品の品質は全体として安全で安心できるものになった」と話す。
同部が今年9月に行った定例検査によると、37都市での野菜の残留農薬検査の平均合格率は93.7%に達した。22都市での畜産品のCLB(Clen butero、「痩肉精」、赤身率を高める薬物)汚染検査の平均合格率は98.3%、また残留スルファニルアミド類薬物検査の合格率は97.5%。8都市での水産品のクロロマイセチン検査の平均合格率は98.7%、マラカイトグリーン検査の平均合格率は94.4%、畜産品・水産品の残留獣薬検査の総合格率は97.9%だった。
「人民網日本語版」2006年11月28日