SK-II販売再開後の市場反応が読めないことから、北京市内の多くの百貨店は軒並み、率先して販売を再開することに二の足を踏んでいる。「北京晨報」が伝えた。

北京の多くの売り場では、SK-II販売カウンターが残されているが、SK-IIとの契約時期が各販売店で異なるため、SK-IIとの次期契約は、販売再開後の売上実績を見て決定するという百貨店も多い。

翠微大厦化粧品部の胡萍経理は、「SK-IIの市場での先行きが正しく読めないため、12月初めの販売再開は難しい状況だ」と語る。また、プロクター・アンド・ギャンブル社（P&G）と販売店上層部による販売再開についての突っ込んだ話し合いが今になっても持たれていないという現状から見て、翠微大厦での12月初めのSK-II販売再開はまずあり得ないとしている。

このほか、百貨大楼、中友百貨、当代商場などの各デパートも、SK-IIの販売再開に対し、慎重な態度を示している。「どこどこの売り場がSK-II販売再開を決定した」というニュースは業界内ではまだ出ていない。市場の先読みが難しいことから、現時点ではいずれの販売店もSK-II販売再開を決断する勇気を持ち得ず、「SK-II販売再開第一号店となるのを望んでいない」と胡萍経理は指摘している。

「人民網日本語版」2006年11月30日