宮崎駿監督作品の主題歌などの作曲で有名な音楽家・久石譲氏は2日、北京の保利劇院において中国愛楽楽団とコンサートを行った。チケットは全て売り切れ、会場は超満員となった。訪れた観客は若者が多く、最少年齢は7歳であった。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
久石氏は映画音楽家として宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ(1983年)」以降、40作品以上の映画音楽を担当し、現在日本で最も優れた作曲家の一人とされている。当日の音楽会では、「天空の城ラピュタ」「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」「もののけ姫」「ハウルの動く城」などの映画音楽が演奏されたほか、10月に完成したばかりのアルバムから数曲が演奏された。久石氏が黒いスーツで舞台に現れたとき、会場の興奮は頂点に達した。
会場では観客の年齢層が非常に低いことが目立った。保利劇院のオーケストラ席は全て観客席に変更されたが、約100人分の席が満席となった。主催者側によると、コンサートのチケットは3日前にほとんどが売り切れており、通常のコンサートではあまりないことであるという。
観客の一人は「私たちは宮崎駿監督のファンです。宮崎監督のような才能のある人はみな私たちのアイドルであり、彼の作品の音楽を担当するのはすばらしい作曲家に違いないと思っていました。思ったとおりで、久石譲さんは本当に格好良く、クールでした。彼の音楽は映画の良さをもう一度思い出させてくれました。本当にすばらしかったです」と述べた。
「人民網日本語版」2006年12月3日