▽投資では3つの要素を重視
――世界の多国籍企業のトップとして、多国籍企業の対中投資では、どのような点を最も重要視すべきと考えるか。
多国籍企業が投資に関する決定を行う時には、一般的に3つの要素を考慮する。第一に、投資市場でよい業績を上げられるかどうか、言い換えれば市場でよい業務を開拓できるかどうかだ。中国は人口が多く、巨大な市場を擁しており、おまけにこの市場は絶えず成長している。これが多国籍企業を最も引きつける点だ。
第二に、政府が安定しているかどうかだ。中国政府は世界で一貫して積極的かつ肯定的なイメージを保っており、国内経済も一貫して持続的かつ安定的な成長を維持している。中国政府が常に経済発展の推進に積極的に取り組んでいることが認められる。
第三に、法律・法規の環境が信頼と依拠に値するかどうかだ。よい法律環境は企業によりよく競争力を発揮させることができる。現在中国の一部業界では法律・法規がなお未整備だが、全体的には法律環境の改善状況は大きく進歩している。
ディズニーとP&Gは別個の企業であり、ディズニーは人々に楽しい物語を提供し、P&Gは消費者に満足できる製品を提供しているという違いはあるが、両社とも対中投資で重視する要素は同じだ。実際には多国籍企業だけでなく、中国の国内企業も発展に際してこれまで述べたような外部環境の影響を受けるのだ。
「人民網日本語版」2006年12月5日