中国語検索エンジン「百度(BAIDU)」を運営する百度在線網絡技術(北京)公司は4日、国際化戦略の開始を発表し、2007年には日本の検索エンジン市場に進出すると発表した。翌日、同社の株価は3.31%上昇した。これを受けて上海証券報は同社の李彦宏総裁(社長)を電話取材した。
――百度が世界市場に進出するにあたり、なぜ最初に日本を選んだのですか?
日本は世界第2位の経済大国であり、市場が非常に大きく、急速に発展し続けています。あるデータによると、日本のインターネット広告市場は2005年、前年に比べ50%以上も成長している。そして、日本の市場競争はそれほど激しくなく、ヤフー(Yahoo)とグーグル(google)の2社が争っているという市場構造が長く変化していない。日本の消費者の立場からすれば、選択が一つ増えることは良いことだと思う。
――百度はなぜ海外市場への進出を考えたのですか?中国市場は百度の業務を支えるのに不十分ということでしょうか?
世界の大手インターネット会社はどこも、一つの市場のみで発展してはいません。米国のインターネット会社の多くは設立2~3年でグローバル化のプロセスを開始しています。彼らもグローバル化のプロセスがすぐに利益をもたらすと考えてはいないと思います。しかし数年後、私たちは真の多国籍企業を見ることができるでしょう。彼らの収入源は、地域的にも多岐にわたっているはずです。
「人民網日本語版」2006年12月6日