日本初となる孔子学院会議がこのごろ、 立命館大学で開催された。
同会議は在日本中国大使館、領事館の支持を受け、立命館孔子学院が主催、桜美林大学孔子学院、北陸大学孔子学院、愛知大学孔子学院、立命館アジア太平洋大学孔子学院、札幌大学孔子学院が共催する形で開かれた。日本国内の六ヶ所の孔子学院関係者のほか、立命館大学の長田豊臣総長、在日本中国大使館の李東翔参事官、在大阪中国総領事館の羅田広総領事、国家対外漢語教学指導チーム弁公室(以下、漢弁)の趙国成副主任、北京大学対外漢語教育学院の李暁叙ャ院長、および在日本中国大使館の職員などが参加した。
中国政府は2004年から孔子学院プロジェクトを始め、現在までに世界51ヶ国・地域、計123ヶ所の孔子学院を認可した。孔子学院が盛んに発展する中、日本の孔子学院関係者が一同に集まり、経験を交流し、問題点を検討して、今後の発展の道を探ることは、非常に意義のあることとなる。
漢弁の趙国成副主任は会議において「中国政府は去年、北京で初めて世界孔子学院大会を開催したが、一国内で孔子学院会議が開かれるのは初めてのことである。このことは日本の孔子学院が世界の先頭を走っていることを表している」と述べた。
日本と中国は海を挟んだ近隣であり、古来より経済と文化の交流が頻繁に行われてきた。孔子学院はこの交流の基礎となる土台を構築し、漢語教育と中国文化の普及、両国の国民の交流と理解の促進、調和の取れた社会を構築する意味で、重大な意義を持っている。
今回の企画は二部に分かれ、午前中は各孔子学院の運営状況の報告、午後は漢語と中国に興味を持つ学生、社会人を対象にシンポジウムを開き、「グローバル時代の国際人材と言語――漢語教育と孔子学院の役割」をテーマに、漢語学習と異文化交流の状況について意見交換を行った。基調講演では丸紅株式会社の西田健一理事と大阪外国語大学の古川裕教授がそれぞれ企業の人材養成と日本の中国語教育の角度から講演を行った。
今後毎年一回、日本国内孔子学院会議が孔子学院の設置順の主催で行われる。
「人民網日本語版」2006年12月9日