中国は平和発展という重要な戦略時機に置かれている。中国は平和な国際環境と良好な周辺環境の獲得に努力しており、中国の近隣外交政策は、国際社会が冷戦思考を放棄した新たな国家関係の構築を模索する上で、開闢(かいびゃく)的な貢献を果たしている。
現在、中国の周辺環境は新中国成立以来の良好な時期にある。だが、依然として中国の周辺地域では、絡み合い、複雑な根を持つ民族・宗教紛争が折りにつけて新たな対立を引き起こしており、経済的・社会的な発展水準に大きな格差があるほか、一部の領土・領海・海洋権益紛争は根本的に解決されておらず、いくつかの新たな問題は激化、安全保障における従来型・非従来型の脅威は取り除かれておらず、中国の近隣外交政策が実践の過程において新たな試練に直面していることも、はっきりと認識しなければならない。
21世紀に入った中国は、今まさに周辺地域を含む外交理念を豊かにし、新機軸を打ち出しており、その理念の核心は「平和、発展、協力」だ。中国は責任ある国家だ。中国政府が発表する外交政策は、国際社会に対する厳粛な約束となる。中国はこれまでと同様に、平和が永続し、共に繁栄する、調和のとれた世界を着実に構築し、善隣協力と共同発展をたゆまず推進することによって、中国と周辺国の人民に幸福をもたらしていく。
「人民網日本語版」2006年12月11日