中国誌「環球」は「『膠着を打開し再び曙光がきざす中日関係』――王毅駐日大使に聞く」との署名記事を16日号に掲載する。

環球：中日関係の展望はどのようなものか。

王毅：政治的膠着が打開された後、中日関係の各方面で改善と発展の流れが明らかになっている。両国首脳は頻繁に会談し、改善のプロセスを政治的に後押しし続けている。ハイレベルな往来は絶えることがなく、参議院議長の訪中に続き、衆議院議長の訪中も間もなく正式決定する。安倍内閣の重要閣僚も相次いで訪中を準備しており、主要党派の責任者も続々と訪中の手筈を整えている。両国の各分野の主管部門も今後の中長期協力計画を検討中だ。軍事交流も再開された。少し前には「中国文化フェスティバル」が東京で盛大に開幕し、日本の皇族、内閣官房長官などの閣僚、70人余りの国会議員、各界の著名人が出席し、空前の盛況を呈した。

こうした状況は、政治的障害さえ克服すれば、両国関係は再び活力を取り戻すことができ、正しい政治判断させ行えば、ウィンウィンと相互利益の展望を切り開くことができることを物語っている。中日友好にはやはり基盤があり、両国は全方位的な、多分野の協力を実施する条件と可能性を備えている。

この得難い改善の流れを維持し、中日関係を改めて良好な循環に導くためには、第1に政治的基礎をさらに打ち固める、つまり歴史や台湾などの敏感な問題を適切に処理する必要がある。第2に社会的基礎を拡大する、つまり国民感情の修復に力を入れ、世論を正しく誘導する必要がある。第3に経済的基礎を深める、つまり互恵協力の実施に力を入れ、両国人民に有益な実際的な事を多く行う必要がある。

「人民網日本語版」2006年12月12日