中国人民銀行(中央銀行)が14日発表した11月の金融データによると、11月末現在、人民元建て預金残高は15兆9700億元で、増加率は前月を0.2ポイント下回った。預金増加率が前月を下回ったのは、過去5年間では前月に続き2度目。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。
増加率低下の主な原因は、預金に回るはずの資金が株式式場に流れたためだ。同行のまとめた報告によると、証券会社が顧客から預かった保証金の残高は11月末現在6042億元に達し、前月末に比べ2161億元(182.9%)増加した 。
預金の減少に伴い、11月の国内金融機関の人民元建て貸付金の増加率も前月比0.4ポイント低下し、過去数カ月間に引き続いてゆるやかな減少傾向を示した。同月の人民元建て各種貸付金の新規増加額は1935億元で前月比315億元増加し、3カ月連続で微増した。同行は、貸付金の急速すぎる増加が明らかに抑制されたとしている。
「人民網日本語版」2006年12月15日