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航空機墜落事件から国民の保険意識をみる

このほど、1カ月のうちに、韓国と大連で中国の航空機墜落事件が2回連続して発生した。 しかし、死亡した乗客のうち、航空保険を買っていた人は少なかった。

中国平安保険公司によると、5月7日の大連での航空機墜落事件で死亡した103人の乗客のうち、航空機搭乗者傷害保険を買っていた人は42人しかいなかった。4月15日の韓国での航空機墜落事件で死亡した乗客のうち、航空機搭乗者傷害保険を買っていた搭乗者は何人かまだ統計データが出ていないが、北京保険業協会は、北京でチケットを購入した21人の搭乗者で、搭乗者傷害保険を買っていた人は一人もいなかったことを明らかにした。これは中国の人びとの保険意識が薄弱であることを示している。

ハルビン大平国際空港チケット売場の李浜主任によると、ここの搭乗者のうち、傷害保険を買った人は搭乗者総数の40%―50%にとどまっており、最近の墜落事故が発生した後、傷害保険を買う人が目に見えて増えている。規定に基づき、一人分の保険料は20元で、航空事故が発生した場合には20万元の保険金は支払われることになっている。搭乗者は一人で多くて10人分の傷害保険を買うことができる。

中国人民保険公司黒竜江分公司団体保険処の王蘭浜処長は、「航空機搭乗者傷害保険は航空機の搭乗者のために設けられた特定の保険種目であり、搭乗者は自由意志で買うことになっているが、多くの人はそれを無視し、航空機が汽車、自動車より安全な交通手段だから、災禍が自分にふりかかることはないだろうと思っているのだ」と語っている。

ここ数年、中国の保険業は大きな発展をとげたが、先進国と比べれば、相対的に遅れている。2000年の保険料収入はGDPの1.8%しか占めず、これは世界各国の平均水準の6%をはるかに下回るものである。今後、保険公司の経営管理体制の整備、国民の保険意識のさらなる増強が期待されるわけである。

 「チャイナネット」 2002年6月19日

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