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日を映して格別紅いハスの花・観賞の名所めぐり
「接天蓮葉無窮碧、映日荷花別様紅(天に接する蓮の葉は限りなく青く、日に映して蓮の花は格別紅い)」。夏はまさにハスの花を観賞する季節。中国には名勝が数多くある。

西湖。ハスの花の観賞、と言えば、まず「濃粧淡抹総相宜(厚化粧でも薄化粧でもいずれもよい)」杭州の西湖を推薦したい。唐宋の時代からすでに有名で、白居易や蘇東坡、柳永、楊万里がハスを称える名句を残している。白居易は「繞廓荷花三十里(城郭をめぐる蓮花は三十里)」と詠った。夏の日に放鶴亭の欄干によりかかるか、三潭印月のあたりに舟を浮かべて遠くに目をやれば、気高く飄逸で、風にゆれる蕾をつけた緑のハスが一帯に広がっている。まるで「六月西湖錦綉郷、千層翆蓋万紅粧(六月の西湖は錦の郷、千層の緑が万紅を覆う)」と詠じた唐詩のようだ。今、精巧に造られた「曲院風荷」公園では紅いハスの花が生い茂り、「万杆高荷映鏡光(万本の高い蓮花は鏡を映して光る)」光景を愉しむことができる。

大明湖。ハスは山東省済南の市の花である。「家々に泉、戸々に柳」と言われる泉の都で魅力的なところと言えば、ハスの花に囲まれた大明湖だ。湖上の緑色のハスの葉、鮮やかな花がともに湖面に投影し、岸にある柳と照り映えた一幅の観賞図。思わず足を止め、いろいろと思いを馳せたくなる。古来、どれほどの文人墨客が花を称える詩を吟じたり、歌を詠んだことか。清代の小説家である劉鶚は『老残遊記』で「四面の蓮花に三面の柳、一城の山色に半城の湖」と記して済南を称えた。

徽山湖。山東省済寧にある徽山湖は面積1200平方キロ余り。約667ヘクタールの広さに野生のハスが生息している。夏になると湖上には花が咲き乱れ、香りが遠くまで漂ってくる。湖面のさざなみと山の緑が互いに映えて美しい。朝には葉の上で露の玉がころころと転がり、格別の趣がある。昼には陽光に照らされて一層艶やかだ。夕暮れになると、徽山湖全体は霞みに包まれ、花々は艶やかさを競い、まるで美しい仙境に身を置いたような気がする。

洪湖。湖北省にある洪湖のハスの花は昔から有名で、内外から多くの観光客が訪れる。夏になるたびに、広々とした洪湖にハスの香りが漂い、その花托は実に雅やかだ。遠くから見ると、葉は揺れる緑の波のようで、花は紅い雲を思わせる。近くで見ると、葉は傘の形をして水面に浮かぶもの、水面の上に高く聳えるものと、互いに引きつけ合っている。花は白、ピンク、紅とさまざまで、緑の葉の間に見え隠れする。そよ風が吹く中、舟を浮かべると美しい詩の世界にいるようだ。まさに「粉尖花色葉中開、荷気衣香水上来(ピンクの花は葉の間に開き、蓮の花の香りが水上から漂ってくる)」。

ハスの花を観賞できる地は、このほかにも湖南省の洞庭湖、江蘇省・揚州の痩西湖、河北省の白洋淀、河北省・承徳の避暑山荘、広東省の肇慶七星岩、台湾・台南県の白河鎮などがある。花の美しさはもちろんだが、「紅衣翠扇映清波(紅衣と緑扇が清波を映す)」光景を目にすることができる。

「チャイナネット」2002年6月27日

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