福建の鯉魚渓での魚の観賞
福建省周寧県の浦源村に国内外でよく知られている鯉魚渓があり、流れの長さは約500メートル、幅は7メートルに足らず、深さは1メートルを越えない。人と魚が代々付き合ってきて、伝えられるところによると、すでに数百年になる。鯉魚渓を訪れた人は、あの一群の堂々として泳いでいるような彩りの鮮やかなコイに引きつけられる。もし手でお菓子やポップコーンを取って魚に向って投げると、コイはわれ先にと争って手の近くへ泳いできて、あなたの手に口づけをし、うれしそうにエサを奪い、食べ終わってから尾に揺り動かしながら、名残を惜しそうに去っていく。もし糸でお菓子をしっかりつないで水の中に入れると、お菓子を動かすのにつれて、魚群が追いかけてくる。お菓子を水面から引き上げ、空中で吊り下げるならば、魚は水面から跳ね出てエサを取ろうとし、にわかに、色あざやかなうろこが目に入り、水しぶきが飛び散る。
「チャイナネット」2002年7月11日