瀋陽の故宮は中国に現存する二つの古代帝王宮殿の一つであり、世界に残る唯一の満州族風の宮殿建築物でもある。清の太祖のヌルハチと清の太宗の皇太極の頃に築造され、二人が住んでいた宮殿である。清王朝が中国中央部に進出してからは副都の宮殿および行宮として使われていた。
瀋陽の故宮は敷地面積が6万平方メートル、古代建築物が百余もあり、東側にはヌルハチの頃に築造された大政殿と十王亭があり、真中には皇太極の頃の「大内宮殿」といわれる大清門、崇政殿、清寧宮がある。両側には乾隆の頃に築造された行宮と太廟がある。西側にある道文閣も乾隆の頃に築造されたものである。瀋陽の故宮は1961年に国の第1陣の重要文化保護財指定を受けた。
「チャイナネット」2002年9月24日