スピードアップした中国の鉄道


 

 1998年以降、市場のニーズに応えるため、中国では鉄道のスピードアップが4回も行われた。その結果、1400―2000余キロぐらいの旅は、朝発って夕方着くか、あるいは日帰りさえできるようになった。今では、鉄道輸送の競争力が大幅に増強され、利用客もますます増えている。

 1997年末頃から、鉄道の運営が高速道路と民間航空の急速な伸びに脅かされ、4年連続赤字(累計154億元)となり、鉄道輸送の競争力は低下していた。競争力を高めるため、鉄道部門は1998年に輸送方式を調整し、技術と設備を更新し、スピードアップを目指すことになった。それによって、収益が激増し、1999年には黒字となった。

 輸送市場の整備と改革の深化につれて、鉄道部門は何度もスピードアップを実施し、「朝発って夕方に着く」、「夕方に発って朝に着く」および都市間の特急列車を運行させ、サービスの質を高め、大きな成果をあげた。昨年の鉄道の輸送総収入は1345億元で、史上最高となった。

 現在、全国の輸送業(遠洋輸送は含まない)に占める鉄道の旅客輸送量と貨物輸送量の割合はそれぞれ36%、48.7%で、世界の鉄道市場で一位となっている。昨年の鉄道輸送総量はアメリカに次いで1兆9340億トンキロとなった。中国はすでに世界で鉄道輸送量が最も多く、伸びが最も速い国の一つとなっている。

 鉄道部関係筋によると、中国は中国で最初の高速鉄道――京滬高速鉄道(北京=上海)を建設し、また、昨年の列車のスピードアップを踏まえて、2003年、2005年にさらに2回スピードアップを行うことになっている。スピードアップ実施後、北京、上海、広州を中心とし、全国の大都市に放射状に展開する鉄道旅客快速輸送ネットワークが一応形成されることになる。

 「チャイナネット」 2002年10月23日

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