10年来の中国証券業をかえりみる


中国共産党第16期全国代表大会は2002年11月8日に北京で開かれることになっている。10年前に深せんで、人々のうっ積していた情熱が500万枚の新しい株式購入くじ引きリスト表によって点火され、庶民と証券業の「密接なお付き合い」の序幕が切って落とされた。中国の証券市場のスタートから発展までを顧みることは、句読点によってそれを一つ一つ説明することができる。

疑問符:新しい用語?

中国の証券業は質疑に答える中でスタートしたのである。10年来、人々は狂気じみた購入、盲目的な追従に別れを告げ、理性的かつ敏感な取引の神経が鍛え上げられた。かつて新しい用語としての債券、B株はすでに気軽にもてあそぶことができ、新しい証券類のオープン型ファンド、指数、QFIIも学び始めた。

今年に入ってからは、オープン型ファンドが市場の主役となった。アメリカで8000万の投資者を擁するこの「ライジング・サン産業」に対して、国内では呼応者はまだ少ないが、経済学者が述べているように、一般の人たちは新しいタイプの財務管理の理念を確立しつつある。一旦、疑問符が解消されることになったら、オープン型ファンドはこれまでに中国の住民たちが銀行に預金をしてきたようにだんだん普通の人たちの日常の財務管理の形態となるであろう。

引用符:「外国のものを中国に役立てる」

中国の証券市場は計画経済から市場経済への転換過程の中でスタートしたのだが、「外国のものを中国に役立てる」中でみずからをより完全なものにすることをずっと止めてはいない。10年余以来、投資者の構成と証券市場の次元がたえず調整され、株式、債券、ファンドが取引の種類を充実させ、オンライン取引が台頭し、中外合資証券会社とファンド管理会社を設立する障害がひとつひとつと取り除かれた。

中国のWTO加盟により、外部からの競争者が中国国内の証券業務の競争に正式に参与することになった。外資というコンセプトの導入はリスク管理のノウハウ、金融リスク回避の手段、資金と専門資質をもたらすことになる。中国の証券市場はすでに市場化、国際化した改革に着手し、この変革はまた今後5年ないし10年の証券市場発展のメーンラインとなることになろう。

感嘆符:金融資産の証券化!

21世紀の経済の基本的な特徴を冠するこの新しい用語は同様に中国の経済に奇跡をもたらした。証券市場の融資額とGDPの伸びはずっとお互いにバロメーターとなってきた。10年来、中国の証券市場の融資額は約15倍増え、1993年から2001年までの融資額は約6000億元に達した。証券業はすでに中国の経済成長のブースターとなった。

中国共産党第16期全国代表大会開催以前の5年間に、中国の証券業は普通の発展から急速な膨脹となり、上場会社の数は1000社を超え、株式とファンドを手にする6000万人の中小投資者はすでに市場の主体となっている。100社以上の証券会社の資産総額は4000余億元に達している。ファンド業は無から有へと発展をとげ、今年の8月のファンドの資金調達額だけでも100億元を上回った。証券業は銀行業、保険業とともに中国の現代金融業を構築するものとなっている。

省略符:期待できるうるわしい展望

WTO加盟は中国を開放の前線に突き出し、中国の証券業をもチャレンジとチャンスに直面させるようになった。

10年にわたる急成長は中国の証券業にスタートの段階を乗り越えさせ、上場会社の資金も増え、一般の人たちの財務管理のルートも増えた。しかし、外資の進出、手数料の自由化、内部と外部における競争の激化に直面して、中国の証券業はみずからの将来の地位を決定する重要な決定を行わなければならなくなった。チャレンジも業界に少しでも油断したら大変だと考えさせるに至っている。

チャレンジ、競争とチャンスはいつもからみ合って存在するものである。中国共産党第16期全国代表大会の開催、経済の持続可能な成長は中国の証券業にチャンスをもたらすことになろう。経済構造の調整には多くのチャンスを秘められており、国有企業の区域的産業の再編、債務と銀行の債権の再編などの分野にはいずれもきわめて大きな潜在的な業務量が存在する。

中国経済の持続的で、安定した成長につれて、中国の証券市場の発展の基盤はいっそう強固なものになり、証券業の発展の展望は期待感を抱くことのできるものである。

 「チャイナネット」 2002年10月23日

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