関係部門の研究が示しているように、計画経済から市場経済へと転換した一部の国と比べれば、中国の市場化への進展は相対的にいって実りあるものだといえる。現在、中国の市場化レベルは改革・開放政策の実施以前の5%足らずから55%に上昇している。これは、中国が社会主義市場経済体制を基本的に確立し、統一の開放的な市場体系の確立が加速されたことを示すものである。第10次五カ年計画(2001―2005年)末期になると、中国の市場化率は65%を超え、労働力の市場化レベルは65%、資金の市場化レベルは60%、生産と価格の市場化レベルは70%に上昇すると経済学者は予測している。
市場化レベルの向上は、客観的には中国の対外経済規模の急速な拡大を促すことになった。13年このかた、中国の輸出入総額は4.6倍拡大し、世界の貿易総額ランキングで6位となっている。GDPに占める輸出入総額の割合は1989年の24.6%から2001年の44%に上昇し、対外貿易への依存度は毎年平均1.5ポイント増えている。
国際資本の中国への流入が加速している。13年来、中国の外資実際利用額は当初の33億ドルから468億ドルに増え、13倍増となった。全国の工業生産総額に占める外資系企業の生産額の割合は2.3%から27.8%に上昇し、10倍以上増えた。1995年から2001年までに、独立採算工業企業の納税総額に占める外資系企業の納税総額の割合は11.8%に上昇し、5.4ポイント増えた。
経済学者は、当面の市場化レベル、対外経済の規模および外資利用の状況から見れば、中国の開放型経済が一応形成されたと見ている。
「チャイナネット」 2002年10月23日
|