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壮観な銭塘江の潮
浙江省の銭塘江では中国で最も壮観な潮汐を見ることができ、潮の先端が8メートルほどの高さにもり上がり、秒速10メートルで進んでいく。大きな波がもりあがって、雷が響きわたる轟音が聞こえてくる壮観な景観は、まるで大軍が並んで突進するようにも見え、天下の奇観となっている。銭塘江は杭州湾の河口から東中国海に流れ込み、河口は海に近づけば近づくほど幅が広くなり、最も幅の広い所は100キロもあり、狭い所は数キロしかない。河口に入ったばかりの所は水面が広く、河の奥に行けば行くほど狭くなっている。海水は両岸の地形に阻まれることによって、積み重なるようにもりあがり、水位は高くなる一方だ。その上、銭塘江の水も阻まれることになるので、水位はさらに高くなり、そそりに立つ水の壁になる。海水が絶えず河口に押し寄せるにつれて、後ろの波が前の波を推すようにして進む壮観な景観を呈することになる。

銭塘江の潮は遅くても後漢の時代に現われるようになり、観潮の風習は後晋の頃からのもの。南北朝の頃から有名にあり、唐の時代に大変壮観なものとなった。宋の頃になると、観潮の行事は大がかりなものとなった。

銭塘江の潮の形成は月や太陽の引力を除けば、ラッパの形をした河口の影響も受けている。銭塘江の南岸の赭山の東にある50万ムー近くの干拓地が半島のように河口をさえぎり、赭山から十二工段の区間の銭塘江は腹の膨むようになっていて、頚部の細い瓶のような形になっている。潮は入りやすいが、引きにくいわけである。杭州湾の最も幅の広い所は100キロもあるのに対して、外十二工段あたりになると、数キロしかない。しかも河口の東の河床は急に高くなっていて、水が浅くなっている。潮がどっと河口から押し寄せると、水面が急速に縮まり、潮はバランスよく突き進んでいくことができず、後ろの波が前の波を推して進むしかない。また銭塘江の河底に堆積している砂も潮を阻む役割を果たしている。これらの砂が前の波のスピードを遅くすることになるから、後ろの波は前の波に追いついて、波が高くもりあがる一方だ。

毎年陰暦の8月18日は、観潮の最もよい時期である。次のいくつかのスポットをお勧めしたい。

長山ダム

海塩県かん浦鎮にある長山堰堤は長さ85メートル、高さ12.6メートルもある。そばにある山頂には海を眺望するあずまやが建てられている。そのあずまやの中に立って、波がもりあがりはじめるときから河の流れに逆らって突き進む全過程を目にすることができる。

大缺口

潮が勢いよくもり上がってくると、河の真中あたりに堆積している砂に阻まれて東と南の2本に分かれて河口に入ってくる。この2本の潮は大缺口の近くで合流ぶつかりあい、雷のような響きを立てながらもり上がる。実に壮観な場面である。

八堡竜頭角

海寧市塩官の南にある竜頭角は海に突き出た大きな岩石で、ここの海面では小さな入り江が形成されることになる。潮がここまで押し寄せてくると、大きな波が岸にたたきつけられ、これは「怒涛」と呼ばれている。

老塩倉

老塩倉は塩官から西へ8キロ離れた所にあり、60年代に長さ650メートル、高さ9メートルの堰堤がつくられた。潮が堰堤にぶつかると、まず斜面にそって堰堤の上に流れ込み、さらに18本の海中の堰堤に向かって突き進み、波しぶきがにわか雨のように降ってくる。その勢いは極めて壮観である。

観潮公園

海寧の潮は昼間は波がもり上がり、夜はさらに壮観である。夜の潮を見るには塩官の観潮公園が一番よい。周りが静まり返っているのに、疾駆する馬のひずめの音が東の方から伝わってくるのが急に聞こえてくる。その音はだんだん強まり、水面は黒い竜の形になっている。水面に映っている月の影は打ち砕かれ、鏡のような水面は一瞬のうちに勢いのよい怒涛の世界となるのである。

「チャイナネット」2002年10月30日

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