中国共産党の尉健行中央政治局常務委員(中央書記処書記)は10日午前、浙江省代表団による党第16回全国代表大会報告の討議に参加した。
尉健行常務委員は代表らの発言に熱心に耳を傾けた後、「江沢民同志は第15期中央委員会を代表して発表した報告は、全面的な小康社会(いくらかゆとりのある社会)の建設、社会主義現代化推進を加速するための行動指針である」と指摘した。
その上で尉健行委員は「党の第13期第4回中央委員会全体会議以来、全党、全社会の努力により、党のクリーンな政治制度の確立や腐敗反対闘争は新たな成果を勝ち取り、党・政府機関幹部の腐敗の蔓延は抑えられた」と強調。過去13年間の腐敗反対闘争を振り返り、(1)現段階で現れた腐敗は決して根本的な制度腐敗ではなく、腐敗現象は中国共産党の精神や社会主義の制度と根本的に相容れない(2)わが党の反腐敗の指導思想、政策方針、活動の構想は、わが国の現段階の国状にかみ合っている(3)党と幹部の主流は立派で、わが党には腐敗問題を解決できる力がある−として、これらについて筋道を立てて解明、宣伝する必要性を訴えた。
また尉健行委員は「反腐敗闘争の情勢が依然として厳しいことをわれわれは冷静に受け止めなければならない。体制の転換期には、腐敗を誘発する様々な要因が存在する。反腐敗は長期戦であり、われわれは任務の緊張感を強め、反腐敗闘争をたゆまず展開しつづけなければならない」と述べた。
「人民網日本語版」2002年11月11日
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