社会主義について語るーーー張瑞敏代表


この数年、一連の優れた家電製品や突出した業績で、「海爾」(ハイアール)の名は全国津々浦々まで知られるようになった。第16回党大会のグループ別討論の会場。大会代表の張瑞敏・海爾集団総裁はもちろん、記者団に追われる時の人だ。

9日午前、山東省代表団の討論会が開かれた。会場の規定で代表たちが討論を行っている間、記者は質問や取材はできない。だが、粘り強いベテラン記者たちの「懇願」で、張総裁は会場のドアの外に。記者団に囲まれ、レコーダーとカメラのフラッシュを浴びながら短時間のインタビューに応じ、社会主義について語った。

張瑞敏総裁は「過去の計画経済では、その段階で共産主義が間もなく実現されると考えられていた。例えば、それは労働に基づく分配ではなく、平均主義に基づいて事を行うというものだ。だが、この種の平均主義は理想的な共産主義の下で初めて存在するもので、決して本当の平均ではなかった。過去、効率や公平さについては、むしろ効率は不要で、いわゆる公平さが必要だと理解され、実際はやはり平均主義だった。今は先ず効率があり、そして公平さにも配慮しなければならない。これは中国経済の発展レベルに合致し、実際に適合したものだと考える」と語った。その上で張総裁は「現在はその種の理想化された空想的なものは一時的に捨て去る必要がある。何故なら、それは究極の目標に過ぎないからだ。最終的に共産主義を実現するが、今はその時ではない。現在の状況に照らせば、われわれは社会主義の初級の段階にいるが、それは非常に長い時間だ。従って、今は社会主義を発展させることができる数多くの方法を講じなければならない」と強調した。

さらに張総裁は「社会主義の初級段階では、多くのやり方はあの様な硬直化したいわゆる社会主義であってはならない。人民全体の利益に配慮し、人民全体のために利益を謀ると同時に、生産を発展させていかねばならない、と理解している」と語った。

「チャイナネット」2002年11月12日

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